女性がいきいきと働けるために～女性活躍実践セミナーをレポート！～

日本は世界120位。
これをみると、日本が世界の中でもかなり下位に位置していることがわかります。
では、この順位はいったい何を表しているのでしょうか？

これは世界経済フォーラムが公表した、各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数2021(※)」での日本の順位です。
「女性活躍推進」や「男女共同参画社会」など、日本でもさまざまなところで男女の平等について話題に上がるようになりました。男女平等に肯定的な人は全体の8割にのぼると言われています。
しかし、最初にあげた順位からもわかるように、まだまだ「意識」と「実態」がつりあっていない、というのが日本の現状といえます。

アイエスエフネットは、まだまだ男性社員の割合が多いことで知られるIT企業です。しかし弊社は、育児休業復帰率100％、「プラチナくるみん(※)」の取得を実現しています。
「女性がご自身の価値を最大限に発揮できる社会を実現するために、企業の垣根を超えて、弊社が実践している施策や制度について、お伝えし、皆さまのお役に立ちたい。」そのような思いから、同じく女性活躍推進にご尽力されているシスコシステムズ合同会社のマーケティング責任者をお招きし、11月18日に「女性活躍実践セミナー」を開催しました！

（※）ジェンダーギャップ指数2021：WEFが毎年公表しているもので、経済活動や政治への参画度、教育水準、出生率や健康寿命などから算出される、男女格差を示す指標です。　https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html

（※）プラチナくるみん：厚生労働大臣が認定（くるみん認定）した「子育てサポート企業」の中でも、相当程度両立支援の制度の導入や利用が進み、高い水準の取組を行っている企業を評価しつつ、継続的な取組を促進するための認定です。

女性のエンパワーメントをサポートする取り組み
講演には、弊社社長戦略統括本部副本部長代行兼最高ダイバーイン雇用（※）責任者(CDIO)である元村が登壇しました。
彼女自身子育てをしながら、会社幹部の一員として活躍するワーキングマザーです。活躍する女性の代表として、女性がいきいきと働けるための弊社の取り組みについてお話ししました。

(元村)
今後、経済や企業のさらなる発展のためには、「女性の活躍」が非常に重要になってきます。そのためにアイエスエフネットでは、女性社員が持っている能力を十分に発揮して、組織の中で自立性を高められるような取り組みを実施しています。

例えば、女性が安心して働けるよう、女性向けの相談窓口「ウィメンズカウンシル」を設置したり、育休期間でも会社とのつながりを感じられるよう、定期的に女性サロンを開催し、女性管理職との交流を深め、キャリア相談を受けられる機会をつくる。また、委員会設立や人材育成制度の導入など、さまざまな活動を通して、多様な経験やキャリアを積める仕組みを作っています。

（※）ダイバーイン雇用：ダイバーインとは、ダイバーシティとインクルージョンを掛け合わせた弊社の造語です。ダイバーイン雇用は性別、国籍、年齢、障がいの有無などにとらわれずに、「自分らしく働きたい。」と願う方たちが安心して働ける環境を創造する、弊社独自の取り組みです。

オーセンティックな自分の価値を最大限に発揮する

講演の中では、「女性活躍」に対する弊社の展望についても言及。

(元村)
弊社では2025年までに、女性管理職の割合30%を達成したいと考えています。
そのためにキーポイントとなるのが、「オーセンティックな自分の価値を最大限に発揮する」ことです。

現在、「人生100年時代」といわれるように、これまでの人生設計のモデルが通用しなくなり、より長い目でキャリアを考えなければならなくなりました。
そこで、重要になってくるのが自身の価値を見つめ直し、働き方を見直したり、新たに学び直したりすることです。
弊社は人生100年時代における柔軟な働き方に注目し、自身の価値を最大限に発揮できる工夫として、時短勤務やハイブリッド勤務などを積極的に取り入れています。

育休復帰後の働き方の自由と活躍
(元村)
続いて、弊社がどのようにして育休復帰率100％を達成したかをお伝えします。
社員は、まず妊娠がわかったら、ウィメンズカウンシルに連絡し、フォロー担当から丁寧にヒアリングいたします。また、産休・育休期間前後の業務への配慮や、休業中も無理のない範囲で学習や自己啓発ができるようにサポートも行っています。
このようにして、休業後も安心して業務に戻れる仕組みを整備しています。

柔軟なキャリア形成とワークスタイル
中盤、シスコシステムズ合同会社のマーケティング責任者上野氏が登壇し、自身の経歴とこれからの働き方に対する考えなどを語られました。

自身のキャリアのステップとライフイベントを照らし合わせて、仕事と私生活の両立、パートナーとの関係性、ワークスタイルを改善、さらには実際に社内制度の改変をされた経験など、すべての働く女性を後押しするご講義いただきました。

セミナー終盤にはアイエスエフネットで実際に時短勤務制度を利用している女性社員によるパネルディスカッションが行われました。子育てと仕事の両立や会社の制度についてなどが、経験者の視点から語られました。
生の声に参加者の皆さまも共感するところがあったようで、時折うんうんと頷かれたり、笑い声が起こったり、終始とても和やかな雰囲気でした。