障がい者支援事業を活かした、データベース化プロジェクト!

みなさん、こんにちは。
ブログ更新担当の永田です。

今回は、アイエスエフネットの障がい者支援事業について、詳しくご紹介しようと思います。

以前の記事(ITと障がい者就労支援のアイエスエフネットって?)でもご紹介いたしましたが、アイエスエフネットグループはITインフラの会社です。ですが、グループ会社のなかには障がい者支援事業を行っている会社もあります。

今回は、アイエスエフネットライフのお仕事の一部を紹介しながら、どのような支援を行っているか、ご紹介しようと思います。

就労移行支援とは?

今回は、アイエスエフネットライフ盛岡で行われたプロジェクトについて、現地スタッフの水戸さんにお話しを伺いました。

永田「よろしくお願いします!突然ですが、アイエスエフネットライフ盛岡とはどのような事業所なんですか?」

水戸さん「私たちの事業所は障がいのある方向けに就労移行支援を行なっている事業所です。」

永田「就労移行支援って具体的にはどんなことをするんですか?」

水戸さん「障がいのある方と聞いて、車椅子に乗っている方や目の不自由な方を連想する方が多いかもしれませんが、精神障がいなど外見からでは分からない障がいでお悩みの方もたくさんいらっしゃいます。私たちの事業所では、身体、精神、知的障がいとさまざまな理由で、現在就職をする事が難しい方たちが、訓練を重ね就労につながるように、座学から実務訓練までさまざまな活動を通して準備をする環境を整えています。」

東日本大震災の、被災時や復興時の写真や資料、動画のデータベース化プロジェクト

永田「この案件は、受注案件ですが、どうして案件の受注が可能なのでしょうか?」

水戸さん「アイエスエフネットライフでは、移行訓練生の実務訓練のため、グループ会社や支援していただいてる企業さまから事務作業やコールセンターの業務などを受注し、実務を通し業務経験を積んでいただく事を大切にしています。今回の案件は、アイエスエフネット仙台からの紹介でした。条件が、盛岡駅に近く、作業する場所が確保できる事、また作業内容も訓練中のメンバーにとてもよい案件だと思いました。」

永田「具体的にはどのような作業なんですか?」

水戸さん「東日本大震災の被災時や復興時の写真や資料をカテゴリーごとに登録していき、データベース化し、ウェブサイト上でカテゴリー化されて公開されるというプロジェクトでした。」

永田「どうして、その作業内容が訓練中の方によいのでしょうか?」

水戸さん「事業所に通っている多くの方は事務作業を希望している方が多いです。この案件では、通常の表計算ソフトや文書作成ソフトのみだけでなく、データベースソフトウェアを使う案件でした。ある程度条件が設定された状況とはいえ、データベースソフトウェアを使ったことがあるという経験は履歴書にも書けますし、皆さんの自信にもつながると思いました。」

永田「なにか、困った出来事などはありましたか?」

水戸さん「データ入力ルールの変更などがあったり、メンバーの方が誤った認識のままデータ入力を続けていたため、修正に時間がかかったりもしました。

問題が発覚した時点で、支援員の配置を考慮したり、登録前の確認作業などのフローを作る事で作業効率をあげることができました。作業量が22万点ほどあり、期限も決まっていたので、効率化はとても重要でした

アイエスエフネットライフは盛岡に事業所が2カ所あるのですが、2つの事業所が協力をして行うことで、納期に間に合うように調整しました。もちろんのことですが、クオリティも求められ、私たちにとっては大きなチャレンジでした。」

永田「22万点!?想像つかない量ですね… そのようなプロジェクトの責任者として、水戸さん自信は、モチベーションをどのようにキープしましたか?」

水戸さん「自分自身が住んでいる県の知らないことを知ることができたり、全世界に公開され、次世代にも遺されていくプロジェクトにかかわる事は意義深く感じました。

また、メンバーの成長を期待し、コミュニケーションに苦手意識を持っていた方をサブリーダーに任命しました。案件を通して、成長していく皆さんの姿を見ることはとても嬉しいことでした。」

永田「大変そうなプロジェクトですが、その分達成感も大きかったと思います。お話しありがとうございました!」

▲このプロジェクトは、社内で「社長プロジェクト賞」を受賞しました!

また、このサイトの制作にかかわった企業の担当者からは、自社での障がい者雇用の取り組みに課題を感じているというお話しもあったようです。今回のプロジェクトを通して、障がい者雇用への理解が深まり、今まで意識していなかった方の関心が高まったとしたら、とても意義のあるプロジェクトだったと思います。