【沼津支店インタビュー Part1】トランスジェンダー当事者の2人が語るアイエスエフネットの奇跡～約3年越しに実現できた想い、対談で思わぬ奇跡が起きました～
こんにちは！広報担当の溝田です(^^)/
皆さん、「プライド月間」をご存知でしょうか？
毎年6月は「プライド月間」とされており、世界各国でLGBTQIAの権利を啓発するための活動が行われています。
沼津支店をご紹介するにあたって、「最も魅力をお伝えできるポイントは何か？」という検討を何度も重ねました。
沼津支店は、グループ会社で障がいをお持ちの方の就労支援を行うアイエスエフネットジョイと同じ建物内に拠点を構えており、各支店のなかでも特にさまざまなバックグラウンドをお持ちの方が集まった魅力溢れる支店です！
多くの魅力のなかから、今回のプライド月間にあわせて、沼津支店で活躍中のMさんとHさんが当事者の立場でお話をしてくださいました(^^)/
「『トランスジェンダー女性』として、私たちは近い境遇にある」と笑顔で話してくださったお二人。
プライド月間にぜひ一度は読んでいただきたい記事です、それではどうぞ！
Mさん
2017年に業界未経験でエンジニアとして中途入社をされたMさん。前職では自動車系の業界でエンジニアをされていたそうです。チームリーダーなどを経験していくなかでマネジメント層として働きたいという強い想いを持たれ、現在は沼津支店の管理職としてご活躍されています(^^♪
Hさん
2021年に中途入社されたHさん。前職でも現在もエンジニアとして活躍されていますが、実はアイエスエフネットには営業職で入社をされたそう！入社時は営業面でもスキルを身につけたいと考えられたそうですが、営業をしていくなかで「営業にももっとエンジニアとしてのスキルが必要だ！」と考えられ、再度エンジニアへ転向されたそうです(^^)/
アイエスエフネットに入社するまで
Mさん：
前職までは職場でのカミングアウトはせずに、男性としてスーツやネクタイを着用して仕事をしていました。トランスジェンダーといっても十人十色でいろいろな方がいると思いますが、私の場合は幼少期からずっと自身への違和感や疑問を感じながらも、社会では男性として生きてきました。
ホルモン治療は20代の頃から受けていましたが、働いていくなかで髪を伸ばしたり、少しメイクをしたり、少しずつ自分を表現していくようになりましたが、当時はSOGIハラ（※1）の浸透や周囲からの理解はあまり進んでいなかったので、会社のなかでは少しずつ壁際に押されるような感覚がありました。
（※1）SOGIハラ（SOGIハラスメント）：他人の性的指向や性自認について嫌がらせを行うこと。
Hさん：
すごくわかります・・・。
Mさん：
性別適合手術を受けることをきっかけに前職を退職したのですが、新しい人生のスタートで社会復帰をしようとした際に、さまざまな問題に直面しました。
私は自身への違和感や嫌悪感から「性別適合手術はずっと前からしたいな」と思っていましたが、「戸籍は行政上の登録だから変更はしなくていい」という考えでした。しかし、性別適合手術とその後の療養もある程度終わってアルバイトをした時も、外見上は女性と認識される様になってましたが、ワーキングネームなどの配慮もなく、男性用のトイレを利用するように言われました。その後の就職活動においても、企業の制度が整っていないことや戸籍変更をしていないという理由でなかなか採用されないということがありました。そんな現実に直面して戸籍上の名前や性別を変更しました。
そんな時に、JobRainbowというダイバーシティ求人サイトを通してアイエスエフネットに出会いました。戸籍変更は入社前にしていたのですが、渡邉社長のインタビュー記事を見て、実際に当事者の方が働かれているという点でこれまで応募した会社よりも安心して入社をすることができました。
Hさん：
共感できることばかりです・・・！
私の話になりますが、私も幼少期くらいから自身への違和感のようなものを感じていました。ただ、「このまま生きていくしかないのかな」という諦め状態で・・・。
前職で多忙な日々を過ごしていた際に倒れてしまったことがあり、それをきっかけにメンタルクリニックに通うようになりました。その際に幼少期からの想いも聞いていただいて、初めて自分のなかで消化や落とし込みができたと感じました。そこから、カウンセリングをしていただいて、当事者にとって最初の壁とも言われている診断書の発行までサポートいただいたという流れです。
前職でもエンジニアをしていたのですが、カミングアウトもしにくい状況で、更衣室やトイレは男性用を使用せざるを得なかったです。誰よりも早く出社して急いで着替えるというような状態が続いて、精神的にもつらい思いをしました。早く転職をしたいと考えるようになった時に、たまたまMさんが出演されている当社のYouTube動画（※2）を拝見しました。
もともとエンジニアだったこともあり、「こんな会社で働いてみたい、受け入れてくれる環境が整っているのであれば自分にとってもありがたい」と思いました。精神的につらい思いをしている時に、Mさんのインタビュー動画を見て勇気づけられた記憶があります。
（※2）(株)アイエスエフネット【公式】
“当たり前に働けることの喜びに”～「私たちは働いている」LGBTQ社員 篇～
Mさん：
そうだったんですか！？それには驚きました・・・。
Hさん：
実はそうなんです（笑）なので、今Mさんが同じ拠点で自分の上司としてご指導してくださっていて、「このようなご縁もあるんだ」と不思議な気持ちです(^^)
「この会社なら自分を隠さなくていい」と選考に進み、採用担当の方に共感や受け入れていただいて今に至ります。なので、アイエスエフネットへ入社するきっかけをくださったMさんと一緒に働けて、このような形でお話できていることがとてもありがたいなと感じています。
Mさんの動画を見ていなかったら、私は今も悩んで路頭に迷っていたかもしれないです。
Mさん：
めちゃくちゃ嬉しいです・・・。2021年ごろに公開された動画なのですが、出演依頼をいただいた時は上長にはカミングアウトしていたのですが、同僚には一切カミングアウトをしていなかったり、まだ自分に自信がなかったりで結構悩んで何度かお断りしたこともあったんです。でも「Mさんしかできない」というお言葉をいただき、同じような悩みを抱えられている方の励みになればと思い出演を決意したのですが、まさかこのような形で実現できていたとは・・・。
ちょっとうるっときますね（笑）約3年越しですが、出演してよかったと思えました・・・！
治療状況について
Mさん：
現在でもホルモン治療への保険適用はなく、性別適合手術への保険適用にも課題があると感じてます（※3）。私が海外で性別適合手術を受けたときは200万円以上の費用がかかりました。最近ではもっと費用が高くなっているようですね・・・。
（※3）性別適合手術は2018年から保険適用となっていますが、ホルモン治療を行っている人の性別適合手術は健康保険適用とならないなどハードルが高い状況です。
引用：厚生労働省、OUT JAPAN
Hさん：
そうですね、私は言語の不安もあって国内での手術を希望しているのでもう少し費用がかかってくるかもしれません。
Mさん：
私も言語はとても不安でした。アテンド会社を介して現地に1ヶ月程滞在しましたが、日本語を話せる方が少しいらっしゃるくらいで、病院では基本的に英語を使用していました。
そして、Hさんと私は関東の同じクリニックに通っていたという偶然もあるのですが、静岡県内からの通院は少し大変ですよね。
Hさん：
そうですね、クリニックの数自体が全国的に少なくて、治療のために2週間に1回のペースで通うとなると費用はもちろん1日がかりになってしまうのが大変で・・・。
コロナの影響もあり、オンラインで対応いただけるようになった時はありがたかったです。
Mさん：
保険適応や受診制度が充実して、当事者にとって治療のハードルが下がれば嬉しいですね。
Part2は近日公開！
MさんとHさん、お二人の不思議なご縁を感じる対談でした・・・！
Mさんの動画を見て入社を決意されたHさん、「入社したらMさんとお話してみたいな」と思われていたそうですが、いざ入社をしてみると同じ支店にMさんがいらっしゃったという奇跡！
約3年前、動画の出演依頼に沢山悩まれて「同じ境遇の方のために」という想いで勇気を出して出演してくださったMさん、「Mさんのおかげ」という3年越しに知ったHさんの想いに、Mさんの目には涙が浮かんでいました。
Part2では、これまでのご経験を踏まえて、アイエスエフネットのサポート体制、会社や社会に対して期待されていることをお伺いしています。
Part1とPart2のお話を通じて、自身の視野の狭さを痛感いたしました。
アイエスエフネットでさまざまな方とお仕事をしていくなかで、どのようなバックグラウンドをお持ちの方でも受け入れるという気持ちを持っていました。しかし、今回の対談を通して「受け入れる＝理解している」にはならないと感じています。
次回もぜひご覧ください(^^)/
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（閲覧できない場合、アイエスエフネットのHPからお進みください）
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アイエスエフネットを少しでも気になってもらえたら嬉しいと思いつつ、日々動画制作しております。
※この記事は、公開時点の情報をもとに作成しています。
